病室の窓から見える空は、ただ、青くて。四角く切り取られた青は 司令部から見えるそれと全く変わらないはずなのに、どこか異質な ものに思えた。色を増し始めた太陽の光が目に刺さる。ビシビシと 容赦なく。

  ( 大将、たちは今、どこを飛び回ってんだ )

ばらばらにされた自分たちのように、あの二人まで引き離されてる なんてことが起こっていないと良い。何も出来ないのは変わらない けど、何が起きているのかを知ることが出来ないのは、辛かった。
世界中、どこにいたって、近くに店や家がなくたって、通じる電話が 早く開発されれば良いのに。そんな夢物語。
太陽を鳥が遮って、一瞬世界が暗くなる。
すぐに明るくなった世界に、一人、赤を纏い金を翻す子供を見た。
そんな小さな重たい身体で、たった一人で、何をしようとしてんだ。

  ( ほんと、寝てる場合じゃねーな )

上半身を起こして動かない足を引きずってベッドの上に座って。
本気で使うと思わなかった鉄アレイを掴んで、その重さを感じる。 随分重く感じることに苦笑した。

  ( 復帰しても、鈍ってんじゃしょうがないから )

背を向けた青空の下に、二人が二人でいることを、祈った。