|
抱いた疑問は消えないまま、理由も分からずにランボを殺すことなんかオレに できるはずもなく(っていうかたとえ理由があっても人殺しなんかしたくない)、 そのまま1週間後の今日を迎えてしまった。ランボがいつもどおりリボーンに 泣かされて、いつもどおり10年バズーカで自分を撃った。 ボフンと大きな煙が立って、その中に浮かぶのはすっかり見慣れた男の姿。 10年後のランボはオレを見るなり顔をゆがめて、泣いた。 だらりと落ちた手には、引き金に指をかけられた黒い塊。 「どうして殺してくれなかったんです、俺、お願いしたのに」 「アホ牛」 答えたのはリボーンだった。 「ツナが最初に殺す相手は俺が決めるんだぞ。お前レベルの小者じゃねぇ」 「うるさい! 俺はっ、ツナを殺したくなんかない!」 リボーンは片眉だけをピクリと持ち上げて、なるほどな、と言った。当事者の オレは展開に着いていけず、黙って立っているしかなかった。 「安心しろ、アホ牛。10年経つまでに俺がその未来を変えてやる」 ニヤリとリボーンが言う。ランボは憎しみさえ込められていそうな目で叫んだ。 「っお前が」 最後まで言い切らないうちに、ランボは消えてしまった。代わりに小さくなった ランボがオレの顔を見て、こっちのツナは大丈夫だな、と頷いた。10年後の オレはランボの顔を見て泣いたらしい。 |