窮屈な鳥篭
飼い殺し、そう感じたのか



以前から、不穏な動きがあるな、とは、気づいていたのだ。それに、 らしくもなく目を瞑っていた結果が、これだ。
ごっそり引き抜かれた年少組。置き土産のつもりかほとんど壊滅に 追い込まれた幹部級。さらには別宅の焼失、・・・・それは、今まさに 目の前で起こっていることだが。
いつから企んでいたのかは知らない。だが、さぞやりやすかったこと だろう。私がいつ留守にするかなど、あれは把握しきっている。
ぐたりと目を閉じる伝七を抱き起こす。あの炎に飲まれる間抜けは いなかったと信じたいが、ああ、腹立たしい。

「あの、若造が・・・・っ!」

ぎりりと食い縛られる歯に、怒り以外の理由などあってたまるか。
後方に立つ喜八郎が抱える紙袋、おあつらえ向きの焚き火がある からそのままくべてしまえと、指示する私の声が震える理由など。



枝のない空
しかしそこは本当に自由だろうか